一人目は、必死の形相で、または物欲しそうな顔つきで二人目を追いかけ回している。

二人目は、それをあざ笑うかのように逃げ回り、一人目に絶対に捕まらない距離を保ちつつ、先を走る三人目の尻を叩く。

三人目は、二人目に尻を叩かれ、仕方なく一人目を追いかける。執拗に追う。

ぐるぐるぐるぐる、回り続ける。


一人目が二人目を追うのを止めたとき、二人目は、三人目の尻を叩くのを止めた。

晴れて、追われる者はいなくなったとさ。


おしまい


────

昨晩、私は推理モノを書いてみたいかもしれないけど、需要あるかな?
って記事を上げた。
一時間ほどで消したけど……。

なぜ、消したのか。

たぶん、どうせ書かないだろうと思ったからだ。


トリックは考えた。
『創作だから』を言い訳に、無理のありすぎるトリック。
半密室トリック。

あとは、犯人以外のフェイク達にどう怪しい行動をさせるか、アリバイを潰すか、もしくはトリックで工作出来る限りの怪しいアリバイを作るか。
あと、なぜ犯人はそんな証拠の残る物を使ったのか。ここの整合性。
被害者をどうやって犯人の罠に填めるか。

その辺を整備すれば隣の芝生並みのあおさを放つくらいには出来た。

そこで満足した。

IQ80台前半しかない私には、このぐらいの自己満足で充分だった。
もちろんIQは実際に計ったことはない。
でも、私は自分のIQが80台前半しかないと信じて疑わない。
そう信じないと、自分が追いかけている尻に自分が追い回されているという事実に気づいたとき、追うのを止めればいいという結論を容易に出してしまいそうだからだ。

一般の成人のIQの平均は100前後あるという。

IQが100前後もある人間ならば、追うのを止めれば追われないということを理解できるはずだ。
正直、私はその辺をあまり理解したくない。

私は賢くありたくはない。
馬鹿でありたい。

賢い人が馬鹿になるのは、きっと馬鹿が賢くなるより難しいこと。
私は難しいことはしたくない。

───


一人目は、二人目に比べて非常に頭が悪かった。
馬鹿だった。

一人目は、三人目に追われることに腹を立て、唐突に振り返ると三人目をボコボコにしてしまった。
結局暴力で解決する辺り、一人目は本当に頭が悪い。

しかしそれによって一人目が心おきなく二人目を追いかけることが出来るようになったのも事実だ。

疲れて走れなくなって、とうとう捕まってしまうよりかはよっぽど賢い。
が、おそらく本人はそこまで考えてはいないだろう。考えないからこそ、彼は馬鹿でいられるのだ。


──一人目と二人目の追いかけっこは、まだ始まったばかりだ!!──



ご愛読ありがとうございました、柚希先生の次回作にご期待ください。




P.S.

最近知らない人が何度もインターホン鳴らしてきて怖い。
居留守バレてるだろうけど、絶対でない。
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