「っああああっ!!?」

突然の衝撃を背中に感じ、押され浮く感覚を覚えたティアはわけもわからず悲鳴を上げる。
さすがのライラも突然のティアの行動はもちろん、その規格外の魔力に驚かされ、冷静さを欠いていたようだ。
彼のその焦りと驚きが、判断を鈍らせ、ティアの命を刈り取り損ねる結果となる。

「──っな!?」

爆音、爆光、爆煙、響きわたる悲鳴と耳をつんざく炸裂音、目にも五月蠅いド派手なリアクション。
ライラの顔に硬いものが当たり、その女性じみた美しい顔を歪める。あめ玉の破片だ。
続けて煙の中からガラス瓶の破片、マナ水の水滴、はまぐりの浜、様々なものが辺りに飛び散る。
あまりの出来事にライラの頭は疑問符で埋まる、そう

──ティアが突然爆散したのだ──

もちろんライラ本人は魔法に爆発の術式を加えたりはしていないし、ましてや普通の人間が槍の魔法を受けたところで爆発などしない。
ライラは知らない。ティアのリュックの中身を。
ライラは慌てるあまりに忘れていた。ティアが、パンパンのリュックを背負っていた事を。
駆けだすティアに後ろから慌てて魔法を投げたのだ、魔法がティアより先にリュックに当たるのは当然。

そして、ティアのリュックは危険品だ、爆竹、爆薬癇癪玉、煙玉、菓子、女子の嗜み、男子への気遣い、暇つぶし、ロマンetc.
何でもかんでもパンパンに詰まっている。
その中身に魔法が触れたとき、高密度で詰まった品々の数々が強固な盾となり、爆発がクッションとなり、飛散するティアの楽しみが混乱となった。
当のティア本人も混乱している。
「ぬわあああああっ!?」と、声を上げながらリュックの爆発に弾かれた彼女は顔面から扉の結界に突っ込み、弾かれ、床にひれ伏している。
そしてライラからそんなティアの状況も確認しきれていない。

──ライラに隙ができた。

冷静なのは全てを見、知っているタマ。
その混乱と隙に乗じ、飼い主─仲間─二人に害を与えられた仕返しを容赦なくぶつける。

「──っあ…」

ライラが気づいた時には既に遅い。
茶色の煙幕から顔を出した、銀光りするクリーム色、巨狼。
ライラの腹部に三本の爪痕が走り、十字に爪痕は倍になり、重く、鋭い頭突きがさらに突き刺さる。

「っっっ!?……ぐふっ……!!」

普段、情に無関心に見えるタマにとっても、やはりユウとティアは特別だったようだ。
血しぶきをあげつつ吹き飛ぶライラに対し、その場に音もなく着地を見せたタマは、ティアと扉を護るようにして立ち、巨大な身体をさらに巨大に見せるように張り立つ。
美しい剛毛を逆立て、明らかな怒りと敵意をもって、珍しいほどのうなり声を上げながら、真白く鋭い牙を食いしばった。

「……っつつ……え?
……タマ……?」

「っつあ…っ!
くは……この……犬っころめが……がふ……!!」

剣士服についた埃を払いつつ、幸い大した怪我もなかったティアが起きあがる。
辺りに散らばる彼女の愛用品の数々と、普段は見ることのないほどの怒りを露わにするタマに、ティアは状況確認を済ませた。
ひれ伏すライラと、そこに向けられるタマの敵意。

─明らかに邪魔をされた─

またティアの頭は疑問で埋まる。
なぜ、ライラはそこまでしてユウの死にこだわるのだろうか。
なぜ、邪魔をしてまで彼の救出をさせまいとしたのか。
彼女には心当たりがなかった、どう考えてもユウに非はないし、ユウが死んだからといってライラが得をするとも考えにくい。
しかし、間違いなくライラはユウを殺そうとしている、直接ではなく、間接的にだ。
わからないことがあったら、恥ずかしがらずに人に聞く。
重要な事だけは彼女は忘れない。

「どうして…?
ライラさん、おかしいですよ!何であなたがユウを死なせようとするのですか!?
なんでそこまでしてユウを死んだことにしたがるのですか!?
……ちゃんとした理由があったところで許せるわけはないけど!納得がいきません!!」

素直な混乱が吐き出される。
当然だ、ユウが殺されなくてはいけない理由がないのだ。
二人はたまたま道に迷い、たまたま館に足を踏み入れ、たまたまユウが呪われ、たまたまライラに出会い、たまたまライラが黒の魔力に詳しかったから協力を仰いだ。それだけだ、そこに個人的な感情の介入がないのはもちろん、ライラだって研究目的で手を貸しているのだから、必ずしもユウが死ぬことがプラスになるとは言い難い。

しかしライラは黒の魔力の暴走という、ユウの生存に関する重要なエッセンスを隠していたどころか、危険を感じて救出に出たティアを殺そうとまでしたのだ。

行動以上に理不尽と不可解が見え隠れする。

説明を求めたティアの耳に入ってきたのは、やはり彼女を小馬鹿にしたような笑い声。
これにはさすがのティアも怒りや困惑以上に不安を覚える。
『狂っている』
彼女はただ、血を流しつつ笑い続けるライラに対してそれだけを感じ取った。

──っくふふ、ふはははははっ!!私が?おかしいだって?!ティアっち!!
くははははっ!
そうか、そうだよな!おかしいだろう!?
突然!理由もなく!他人の命を奪おうとするんだ!有り得ない話だろう!?
くっはははは!!!」

「…っぐ!な!なにがそんなにおかしいの!?
なんで……なんで……わかってるくせに、笑うの!?
やめてくださいよ!!」

「そうだ、そうだろう?!許せないだろう!?納得がいかないだろう!?
だったらわかるはずだ!!あんただって今すぐにでも私を殺したいだろう!?滅ぼしたいだろう!?憎いだろう!?
私はおかしくなんかない!あんたと一緒じゃないか!
敵討ちの一つを目論んで何が悪いと言うんだ!!
答えろ!ティアっち!」

「……敵……討ち?」

ライラのダメージは見た目以上に大きかった。
不意打ちで、ましてや強化されたタマの連撃をモロに受けたのだ。
もちろん彼自身もそれを自覚しているし、彼は魔導士だ、この状況を打開する強力な魔法を使うための魔力を溜めるのと、マナによる体力の回復のために時間稼ぎがしたかった。

そこへ来ての、ティアの困惑。

ライラにとっては都合のいい休憩時間だ、あわよくばここで時間を奪うことでユウの死も待てる上、うまく行けばティアを言いくるめる事だってできるかもしれない。
そこまで考えたライラは、ティアを相手に語ることにした。
過去を、恨みを、目的を。


──彼女を殺すのは、それからでも充分だと思ったからだ

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おやすみなさい………



あ、私ね、金曜日の夜、ハロウィンパーティーに誘われちゃったから金曜日はたぶん更新できないと思います、頭の片隅においておいてくださいな(´・_・`)

しかしハロウィンパーティーねぇ……欧米ね。

パーティーとか参加したことないから緊張しちゃって夜しか眠れない。
食事だって、昼と夜しか喉をとおらない(´`:)


どうなんでしょうね?
なんか、異性の方に誘われたのですが……あえて三連休前の金曜の夜…か。
えっちな展開とかになっちゃうのかなぁ……。
私まだ22なんですけど(←あんまり関係ないかも

お酒とかのむのかな?
ウコンの力に頼るべきか、否か。


何事もなく終わればいいんだよなぁ……無気力な私も魅力的でしょう?(←殴

そういえば、私は性別を公開してませんね。
えっちな展開になったら、私の性別のイメージによってはかなり生々しい事後報告記事とかになるのかなあ……嫌だなぁ。
まぁ、そんなことにはならないでしょうけど……ならないです……よね?

カボチャも持って行った方がいいのかな?ハロウィンパーティーだし。
きっと……目隠しされて、三回まわされて、棒を握らされて、そのカボチャ割らされるんだ……嫌だなぁ。スイカがいいなぁ。

新連載!
『お化けバスター柚ひろ!!』
嫌だなぁ。打ち切りだなぁ。

高校の時の仮装イベント……つまらなかったなぁ……嫌だったなぁ。

でも、パーティー自体はちょっと楽しみだったり!
知らない世界を知ることができる!なんとなく、工場見学的わくわくはあるよね!楽しみ!!

そういえば、私、水がたまってるところが怖いんだよなぁ。
工場見学で思い出しちゃったけど、小学校の時の社会見学で見に行った浄水場と下水処理場……怖かったなぁ、トラウマなんだよなぁ。嫌だなぁ。

あの閉鎖的絶望空間に大量の水が流れ込む光景、溜まっている光景が……うわああ!!思い出しただけで背骨をなぞられてる様な薄ら寒さがぁ!!!嫌だなぁ!!


気になっても画像検索とかしちゃだめだよ?フリじゃないよ?
トラウマ級だよ?

あー、でかいもの怖い、水怖い。
ついでにあまーいあまい饅頭が怖い!
試しに持ってきてごらん?怖い怖い饅頭。
今日は特別に怖がりながら食べる様子をみせてあげましょう!

でかーい水饅頭が怖いなぁ。嫌だなぁ。
もって来ちゃだめですよ!?絶対ですよ!?

……フリだぞ?(´・_・`)



目覚まし時計の話!

わたしと目覚まし時計の出会いは、卒業式の日だった。
見事皆勤賞を獲得した私は、その賞品としてアラーム付きデジタル電波時計をいただいた。

奴はたまに電波を受信している。
受信中はいちいち隅っこに『受信中』と文字がでる。
何とも可愛げのある奴だ、私にアピってるのだ。

『ほらー、みてみてー!ちゃんと電波受信しているでしょう!?
これでね!時間がね!ずれないの!!』

なんでティアっぽいんだ?この電波時計(・_・;)


ちなみに私も時々電波受信してるよ?
後から電波受信してますアピールもしますしね!

『電波な奴だ』

と言われて終わりですけど。
文句ある?


私は疲れると文章がおかしくなるからわかりやすいよね、きっと今日の文章もおかしいから疲れてるんだね、きっと。
逆に言うと、私はいつも疲れてるんだね?

頭が……。

きっと私のIQは限りなく低い、予想だけど、私のIQはきっと84程度しかない。
なぜ84なのか。
根拠も意味もない。
ここに、私のIQの低さをみるのです。

私はIQが低すぎるせいか、他者との会話が成り立ちません。
今日も出先で話す人話す人みんなチンプンカンプン。
しまいにゃイライラしはじめて怒るのやめてください。そっちから話しかけてきたんじゃないですか。
だから一人が楽だってんですよ。
見るからに私の事をバカにして、蔑んで、頭ごなしに否定して。
そうでしょ?へらへらうなずいてればいいんでしょう?満足なんでしょう?
むなしい人たちだ。

………こんなこと書いてる私が一番むなしい人(´・_・`)

IQ、鍛えよう!
これだ!!


じゃあね!IQが鍛えられそうな問題を。

問題を………

…………


……





浮かびませんね、だめだ。IQが低すぎてIQに関係してそうな問題をつくることすらできないorz



で、ここまでIQIQ書いてきたけど、結局IQってなんなの?←決定的馬鹿


山もなければ谷もない、私の話は貧乳だ。
そんな貧乳な話が好きだとか、つまり、あれだ。


あなた、やっぱりロリコンですね?


そこまでだ、このロリコン共め!

先ずはその『乳首さえあればそれで世界がハッピーヘヴン』な考えを叩き直してくれる!

そこに座れ!座布団があるだろう!?



ここでいきなり心理テスト。

あなたの目の前にある座布団、何色?


1、紫

2、橙

3、抹茶

4、虹色ダイヤモンドウルトラピカチュウイエローレッドグリーンブルー玉虫ゴールドインテグラルボンバーナックル色


さぁ!どれ!?

結果↓


1番を選んだあなた
ロリコンです明日警察に自首してください。

2番を選んだあなた
やはりロリコンです警察いけ。もちろん自首だ。

3番を選んだあなた
天才です。幼女を愛することに関して。残念!警察へどうぞ

4番はもう眼科行って精神科行って隔離病棟から自首するために脱出してください。
でも、大丈夫。
あなたもロリコンです


そう!思い出したよ!
私!眠かったんだよ!!いや、眠いんだよ!!
記事のタイトル思い出して思い出した!!!

寝ていい?(´・_・`)

……そっかぁ、わがままで甘えん坊だね。
あとちょっとだけだよ?
まったく、ロリコンのくせしてロリロリしいなあもう。
ミイラ取りがミイラになってどうすんの?
ロリコンがロリになってどうすんの?
このままじゃロリコンを取り締まる私がロリコンの仲間入りだよ?


新ジャンル
『ロリコンロリ』

幼女が好きな幼女である。

そう

幼女が好きな幼女である

逆から読んでも

リロンコリロ

………あれ?(´・_・`)


まぁいいや、パンツはいてください。なかったら買ってあげるので。

……え?いちごさんかくまさんがいいの?
……もう、ほんとにロリロリしいなぁもう………

いいかな?買ってあげるけど、一つだけ約束してね?
簡単な約束だから、ちゃんと守ってね?

いいかな?

買ったパンツの用途を間違うんじゃないぞ?

いいか?

いちごさんとくまさんはその粗末なものに被せるための布じゃないからな?


って、タマが言ってた。


あの子、普段パンツはかないくせに。
むしろ普段から全裸なくせに。



素敵だね。この国は。

こんなくだらない駄文を投下しても読んでくれる人がいる……!
笑ってくれる人がいる……!!

ちゃんとパンツをはいてくれる人がいる!!!

幸せです。


まとめさせてください。


ここまで、おつきあいいただき、誠にありがとうございました。
こんな私ですけど、今後ともよろしくお願いいたします。

みなさんの応援があってこそ、私はふざけることができるのです。
これでみなさまの応援がなければ、私は単にイタい人です。

大好きです。
ありがとうございますm(_ _)m
































このロリコン共め





ティアがその後ろ姿を追うことさえ叶わず、声をかけることすら許されず、扉は無情にも大きな音を響かせた。
音は、それしかない。

「……そ、そんな……ユウ……」

二人が出会って八年。
いままでも、大なり小なり数え切れないほどの『ユウとの別れ』を彼女は超えてきた。
そしてこの時、ティアは今までのどんな別れ方よりも淡白な背中を見送った。
いつもの手合わせが終わってからの『さよなら』
どちらかの家で遊んで、夕方帰り際の『さよなら』
あの夜、泣きながら反対をした『さよなら』
街で二手に分かれたり、ホテルで部屋に戻るときの『さよなら』
いままでの大事なさよなら、どんな他愛もないさよならも、もっともっと、色があって、味があって、表情があって、感情のこもったさよならだった。
しかし、今回は違った。
かけられる言葉も、かける言葉もなく、会釈もアイコンタクトもない。ティアは単に唐突に突き飛ばされた気分だった。
そして、次にまた会える保証は──ない。

絶望しか残っていなかった。
呆然と立ち尽くし、小さな肩を震わせた少女の足下に一つ、二つと染みが広がる。

「こんな……これで……終わりなの……?
もう……あえない……の?
……ユウ……」

少女がうつむき、染みを確認する、視線に手のひらを入れると、みるみるうちに手のひらが濡れていく。
あまりにも唐突で理不尽な『さよなら』だった。
彼女は分かっている、自分が、自分だけは、ユウを信じていなくてはならないことを。
そうしていないと、自分を保てなくなっていることを。
しかし、喉につっかえた小骨がとれない。

─死、別れ、最後─

それだけが、頭を埋め尽くす。

「そんなわけない……ユウは、帰ってくる!
メイガスエッジを持った、アリエスアイレス2の剣士が……魔獣になんて……魔獣になんて……!」

虚ろな視線で自分の手に落ちる悲しみを眺め、呟くティア。
しかし、言うだけだ。
皮肉な事に、彼女自身の濡れた瞳から溢れるそれが、なによりの諦めの証だった。
やはり、扉の奥からは物音のひとつもしない。

「あきらめろよ、ティアっち…。
乙女に呪われた時点でもう手遅れだ、そもそも、彼は死んでいたんだよ」

静寂を破る心ない言葉の刃が、崩れ始める少女の心を抉る。
あまりの理不尽と冷酷さに、ふつふつと、ティアの腹底が熱を帯びる。
掌の滴を握りつぶす。

─怒り─

単なる八つ当たりでしかないことは本人も分かっていた、しかし、おさまらない。

「──!!」

「──っ!?」

いつでも挑発的で、ここへきていまだに微笑を浮かべるライラの胸元にティアが掴みかかった。

「っ!……なんのつもりだい?
ティアっち、苦しいから離してくれよ」

「デタラメ言わないで!!ユウは死んでない!!!死なない!!
あなたに!!あなたにユウの何が分かるっていうのよ!!!
何も!何も知らないくせに!!軽々しくユウが死ぬとか言わないでよ!!!」

スカートの端を遠慮がちにタマに引っ張られ、我に返ったティアは、ライラの胸元から手を離した。
それでも収まらぬ怒りを全身から放ちつつライラをにらみつける。

「説明してください!!どういうことですか!?
ここに来てユウがおかしくなった!あんなふうになるなんて説明してなかったじゃないですか!!
私たちのこと!騙したの!?」

「……騙した……?
何をいってるんだ?ティアっち。
私は最初から正直に、ずっと、正しい結果を伝えていたじゃないか……
『彼は、必ず死ぬ』とね。
信じなかったのはあんたらの勝手で、私はそれっぽい案を提案してやっただけじゃないか」

「ふざけないで!!!私が聞きたいのはそんなことじゃない!!!
あなたは!!最初からユウを助ける気なんてなかったんじゃないのかって聞いてるのよ!!!」

「助ける気はあったさ、けど、正攻法は不可能だったからこうしたわけで、あんたも同意しただろう?」

「……っぐ!!」

ティアはなにも言い返せない、ライラの言うとおりだったからだ。
彼女は、己の無知を恨むしかなかった。
ほんとの本当にどうしようもないときはティアは諦めが早い。というより、すぐに次善策を出せる。

『この人はダメだ』

すぐさま頭を切り替えたティアは、ライラに一つ提案を持ちかける。

「もう……いい。
あなたに助けられないのは当然。
ユウは……私が助ける!!
タマ!!」

ティアの指さす先と、その声に反応したタマは、扉に向かって轟槌犬牙を放つ。
扉を破壊し、ユウの救出に向かうことにしたのだ。

が、しかし──

「──っ!?
タマ!?」

──タマが扉の封印に弾かれた。
扉にぶつかった途端に、扉が光り、黒い電撃の様な光がタマの身体を傷つけた。
とばされ、受け身をとったタマは二つ首を振ってから再度突っ込んでみせるが結果は同じ。
特殊な結界に護られた扉は傷一つどころか、タマが触れることすら叶わない。
何度も何度もぶつかり、傷つき、首を振る。
タマも必死だ、ティアの言うことには間違いがないこと知っているから。
ティアがライラからの支援をあきらめたとき、ティアもタマも、目的は一致した。

─ユウを救い出す─

これが、今のティアとタマにとっての最優先事項となった。

「はっはっは!なにをやってる?ティアっち!
そんな物理的な力で、私の魔力が破れるとでも思っているのかい?
いいさ、努力をするといい、中の魔獣の、黒の魔力が強まった頃合いを見計らって結界をといてやるよ。
相方の骨ぐらいは拾わせてやる!」

「タマ!下がって!!私もやる!!」

黙って見ている場合ではないと、焦りを覚えたティアはユウから預かっているさんごの杖にありったけの魔力を込める。
花翡翠の魔力球がマジックフェアリーの何倍もの輝きを放ち、収まる。
一つ間をおいて、空間が揺れ始めた。

「──っな!?なんだ!?この魔力──っ!?」

「ユウ…まってて!いま!すぐに──」

ライラに背を向け、ティアは杖を構えて扉へと駆けだす。
明らかな動揺を見せたライラに、タマが気を配り──気づく。

あわててタマはティアにタックルを入れて射程外へと弾き飛ばそうとするも間に合わず、悲痛な少女の叫びが岩壁内にこだました。

ティアの背中には、魔力でできた槍が突き刺さっていた。


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見渡す限りの無機質に息を飲んだ二人、ライラが指を指した先にあったのは、異様な大きさの一枚岩だ。
二人とタマはライラについてその一枚岩のもとへとたどり着く。
切り立つ崖のごとく、圧倒しつつ青空に食いかかる白壁。
首が痛くなるほどに見上げ、感嘆の声を漏らす。
大きさだけならライラの街の教会にもひけを取らない高さ、幅、奥行き。
ユウとティアは意味もなく目を細め、眉間にしわを寄せながらぽつぽつと自由な感想を捨てていく。

でかい、無駄だ、岩おばけ、上で犯人が追いつめられる、素手で登り切ったら100万F、ずるいよ私も上からやっほーしたい、ふざけんな、タマ4跳び分etc.
とにかく自由にぶん投げてゆく。

そんな二人を余所に、ライラはブツブツと理解不能な呪文をつぶやき始める。
狂った、怖い、人語じゃねえ、ひそひそと、自由な感想箱にされてもめげずにライラは呪文を続けた。
徐々に、ライラの声に引きずり出されるように岩壁の肌に、紫の光を放つ古代文字が浮かび上がる。
ミミズみたい、すげえ、なんかやらしい、あれはきっと数字、いやいやあれは魔法式、いやいやと、二人は自由をやめない。
一通り呪文の詠唱が済んだ後、ライラが岩肌に手のひらをそっと置いた──

──と同時に、二人は肩を跳ね上げることとなる。

盛大な打岩音、飛び散る白い破片に右腕で顔を覆うティア、それを庇うように一歩前へ出たユウ。
なんと、ライラが手を置いた箇所から突然岩壁が崩れ落ち、岩のトンネルが現れた。
中は、以前ユウとティアがタマジローとともに出向いた遺跡と同様、不思議な炎によって明るさが保たれていた。

「「………」」

「ん?どうしたんだい?」

ぶんぶんと、首を左右に振る二人にそっと微笑みかけ、ライラが歩みを進めた。
トンネルの奥は行き止まりで、質素な木製扉だけが置かれている、なんの抵抗もなく普通に扉を開けて奥へと進んだライラに続いて二人も扉をくぐる。

「「──!?」」

「どうだい?広いだろう?しかしここはまだこの岩の中の空洞の入り口に過ぎない」

一枚岩が、卵の殻でしかなかった。
言葉を失うユウとティア、二人の前方180°に広がるスペース、妖精の村なら500は容易に収まってしまいそうなほどの広さの空間に、二人は見回すことしかできない。
すたすたと奥へと消えていくライラを見失わぬ様、あわててついて行った先、またも大きな壁が立ちはだかる。
そこで二人を待っていたもの。

大きさこそ普通ではあるものの、装飾過剰な扉が一つ、闇に浮いていた。

どこを見ても岩、岩、岩でしかない一枚岩の内部ので、その場違いな金と白の輝かしい装飾が得も言いしれぬ不気味さを醸し出していた。

「ついたよ。この扉の奥で、私は黒の魔獣を飼っている」

「……ついたよって……こんなにあっさり……」

「はっはっは、ユウ君、あんた、私が飼っているって説明をしたにも関わらず、魔獣に会うのに大冒険でもするつもりだったのかい?
それとも、ちょっとばかし演出が足りなかったかな?」

空洞に笑い声を響かせ、涼しい顔で冗談をかますライラとは対照的に、ユウはというと、手の甲で頬の汗を拭っている。
脂汗か、冷や汗か、光る滴を垂れ流し、歯を食いしばる。

「……ユウ……?」

ティアが心配そうなのもそのはず、明らかにユウの様子がおかしい。
はやる気持ちを抑えるような、無理矢理閉じこめる様な、理性が暴走を抑えるかの様にユウの息があがっている。

「その証拠に、感じるだろう?
一つになろうとする、黒の本能を」

「……黒の、本能?……いや、まってください、冗談じゃない……。
……意識が……こんな……状態で、勝てるのか……?」

「安心しなよ、仮に理性が飛んでもあんたは本能で動き続けるだろうよ。
その邪魔な理性が飛んだらあんたは立派なバーサーカーだよ、文字通り、魔獣との力比べさ」

「そんな!……理性をなくしたら戦うなんてとてもじゃないけど……!
ユウ?!大丈夫なの!?すごい汗の量だよ!?」

「……バーサーカーって……はぁ……う、な、治るんじゃなかったんですか……?
近づくだけで……!
そんなの……聞いてな……うぐっ……」

とうとう、片膝が床につきたつ。

「ユウ!?
ら!ライラさん!!こんなんじゃ、とてもじゃないけど……!!」

「言ったはずだよ、甘くはないと。
ましてや、保証もないとね……あくまでも確率が0ではないだけだとね。
……でも、わかってるだろう?
そうだ、それが正解なんだ……」

「……う……くそ……やっぱり……あんたは……!
ちくしょう……!
……治ったら……はぁ、はぁ!
土下座!させてやるっ……!!」

「そうだな…後は、やることは事は一つだ……
さぁ、ユウ君、死んでしまえ!!」

「──あっ!ユウ!?待っ──!!!」

右腕から魔力を解放したライラにひかれて扉が開け放たれた。
暴走し始めたのか、それとも理性が保てる内に片をつけようと踏んだのか、ノータイムでメイガスエッジを引き抜き、それを構えたユウが闇へと消えた。

最後の言葉を伝える間もなく、ティアの前から姿を消した。

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ネレナインジャーパールグリーン!!
私だ!!

愛用の武器は使いにくさに定評のあるブレードトンファー!
せいやせいやと敵を斬る!!
ちなみに私のロボットは合体時に股間に位置します。

こんばんは、おふざけだけで生きてきました、事ふざけるに関してはだれよりも真面目だと自負しております、柚希のひろです。

深夜のテンションです、やったね!

今日もノアのはこぶねを書こうと思ってたけど……うん、うまく書けそうになかったから見送ったサボリ魔です。

あれよね、実は、モココさんの魔法、まだ未定なのよ。
たった一つの雷魔法で街一番の雷使いならね、あっ!と言わせる魔法が欲しかったんだけど……まぁ、うん。明日の仕事中のインスピレーションに任せます。

日曜日の深夜って寝れないよね。
特に土日のどちらも休みだった時って。
私は体内時計壊すの上手だからね、二晩もあれば昼夜逆転も余裕なんだわ(´▽`)ノ

……やばいよね、明日からまた一週間始まるのにね……。

さて、絶望に打ちひしがれてても棚から菱餅とかないのよ。
私がなにいいたいのかよくわからない人はたぶん正常。

なんとなく気になってた話題振ってみますか、せっかくなので。
みなさんは、過去に戻れるとしたら戻りますか?

あのころに戻って楽しい子供時代を!甘酸っぱい青春を!輝かしい大学時代を!!
……追体験します?
もしくは、過去に戻って今を変えます?変えれます?

そもそも過去に戻れる人間なんていないったらそれまでだからね、そういうこといいたい人は窓の外に向かって叫んでてね。
私は知らん。

私はというと……過去には戻れても戻らないでしょう。きっと。

私の過去記事を読んでる方々はご存じでしょうけど、私はこれまで非常につまらない人生を歩んで参りました。
好きでもない習い事。
特別などない友人関係。
疲れるだけの愛想笑い。
かったるい学校生活。
休日全てを潰すアルバイト、もちろん学費や免許、交通費に当ててたために自分では雀の涙ほどしか使えなかった。
『自分』をさらけ出すことすら許されなかった……うん。性格に難ありなんだわ、私。

唯一楽しかった時間が、一人になれる散歩のみと……いうね……orz

『やり直せるなら、やり直せばいいじゃない!』

とか思うそこのあなたはその熱いロックを窓の外に向かって叫ぶといいよ。
私は知らん。

きっとね、今更過去に戻っても、今の価値観が邪魔するんだわ。
私自身がもはやつまらない人間として出来上がっててねぇ……うん。
過去に戻ったところでまたあの日々が繰り返されるのかと思うと……ちょっと、遠慮します。

授業はもちろん、球技大会も、運動会も、学芸会も、社会見学も、写生会も修学旅行も文化祭も遠足も全部全部つまらなくって大嫌いでしたからね!
小学生の時は修学旅行を嫌がって親に怒られ。
中学生の時も修学旅行を嫌がって親に呆れられ。
高校の修学旅行を嫌がった時には流石に親に『最後だから』と諭され……そんなクソガキでした。ええ、今もそんな人間で、且つ拍車がかかってますからね!最強です!(?)

高校の文化祭でも教室の横から動かなかったのは良い思いで。
ひねくれ者な私は文化祭のなにが楽しいのかが理解できなくて、ずっと自分の教室の出し物の店番をしていました。
クラスのみんなはそこそこ心配してくれていたけど、私にとってはそんないらない半自由時間の方がよっぽど苦痛でしたので無問題。

ほんと……価値観のズレのせいで悲惨な学生時代でした。ええ、わかっています、楽しもうとしなかった私が悪いのです。
わかっていますけど、クソゲー認定してしまった良ゲーを楽しめるほど、当時の私は心に余裕がありませんでした、寝たふりとイヤホンと散歩だけが信頼できる友人な学生生活でした。


でも、過去に戻れるとしても戻らない理由は過去がつまらなかったからではなく、今が楽しいからなのです。

こうして一人で休日をだらだら過ごし、念願だったブログ小説も気兼ねなく書けて、読んでもらって、感想をもらって、ブログを通じてリアルみたいな変な気遣いがいらない友人もできて、私は今、幸せです。
今こうしてこの記事を読んでくれてるあなたですよ、応援、ありがとうございます。

あとはねぇ…仕事さえなければもっと幸せ!!
お金に関しては高望みはしません、今ある分で充分です。
なにも、お金持ちだけが幸せじゃあないのよ?どぅーゆーあんだーすたん?

なんか、とりとめなくなってきたからまとめますけど。
過去に戻れるとしたら光速で首を縦に振るあなた、いいですね、過去にもどってやりたいことがあるのはいいことです!
しかしちょっとまって!
今手元にある幸せ、わすれてないですか?
過去に戻れば、絶対に今より幸せになれる保証はありますか?
仮に過去に戻って死ぬほど勉強して、死ぬほどお金持ちになれても、そのとき今より幸せだと思えますか?
お金だけじゃない、趣味、人間関係、生活環境、戻ったところで、今の全てを超えられますか?

そうですか、超えられますか!

しかし残念、人は過去にもどることなどできねえんだよおおおおおおおおおお(→窓の外


私がなにを言いたかったか、みなさんお気づきでしょう?
そう、現実を見なきゃいけない!もうすぐ二時、明日は仕事!
よって導き出される答え!!



















いや、うん、そろそろ寝なきゃやばい(´・_・`)




























マジでおやすみなさい。
みなさんも早く寝てください(´・_・`)