「つまり…いや、説明はいらないだろ?」

「っはは……確かに……」

「皮肉か?ユウ君」

「いいえ、嫌みですよ」

「……っふふ、ったく、本当にあんたって奴は……」

そういうことだろ?つまり。
口元を抑えて笑うライラの姿に俺はまた女性と人間を感じる。
つかみ所が無い人だな…けど、根は悪い奴じゃなさそうだ。
思わずにやけちまった……。
ライラの言いたいことは、要するにだ、俺のことをぶったたく人間に強い感情を持たせることにより、俺の中の黒の魔力をそっちに引っ張り出し、集める。
次いで、一カ所に集まった黒の魔力以上の魔力でそれを打ち抜けば、黒の魔力はめでたく消滅、且つ、その黒の魔力が弱体化した俺を強力な魔力から守るクッションになってくれるってことだろ?
簡単すぎる理論だ、わかりやすい。
でも、それをやるには……

「え!?ユウ!?どういうこと!?」

「ライラさん、俺たちに興味がないんだとよ」

「……え?なにそれ……」

そういうことだ、目の前にいるライラ。
この人はさっき俺たちと会ったばっかりの赤の他人、そんな人がだ、感情が魔力に乗っかっちまうほどの思い入れなんて、俺たち相手に持ち合わせてねーよってことだろ?
……まぁ、そもそも、爆発して溢れた感情を魔法に乗せちまうなんて魔法使いとして失格だけどな。
タマジローさんもいってたように魔法ってのは精神にかかわる部分が大きいんだ、自分の感情も制御できずに、そんなイレギュラーな力が魔法に乗ったらどうなる?
失敗、暴走、はたまた不発……どころか、なにが起こるか分かったもんじゃねえ。
だから魔法使いってのはみんな多かれ少なかれ感情を必要以上に出さないための訓練をしてる、そのせいで魔法使いってのは感情が薄かったり、やけにおっとりしてたり、ぶっきらぼうに見える奴が多いんだよな……ティアも初めて会ったときは今ほどにいろいろと豊かな人間じゃなかったと俺は記憶している。
稀に感情の高ぶりを逆手にとって常にハイテンションでいることで魔法の威力をあげるようなアホもいるけど、そいつらだって実は頭の中では人並み以上に冷静さ。

「私は黒の魔力を引っ張り出すほどの感情などあんたら相手に持ち合わせてないってことだよ、ティアっち……」

そうですね。この人…ほんとに俺の心の中を読んでるかのように的確だな。

「……そっか……そうですか……」

「まあまあ、そんな顔すんな、ティアっち。
さっき会ったばかりの人間にそんなに思い入れを持てって方が無理だろう?
それに……仮に私がそれほどの感情を持っていたところで、黒の魔力破壊に至るほどの魔力を私は持ち合わせていない。そもそも不可能なんだよ。
モココも……ティアっちばっかり構ってるのは確かに悪いけど、そんな顔すんな……」

プルプル震えながら下顎にしわを寄せるモココさんに、ライラはティアのコーヒー玉から一粒の水滴をひねり出す。
そしてそれをモココさんの口元へもっていってやると、モココさんはそれに食いつく、幸せそうにもごもごしてる……
犬みたいだな、モココさん。
ここまでの話をおさらいしてみようかな。

今、俺にはあと数日で死んでしまうほどに強力な呪いがかかってる。

その呪いの力をライラは黒の魔力と呼んでいる。

それを、呪いが強まるタイミングを見計らって一括消去を狙う。

黒の魔力は、人の強い感情に引き寄せられる性質がある。

普通に解く方法がわからないから、その性質を利用し、集め、一撃の力業で壊すのが確実っぽい。

が、ライラはそこまでの感情どころか、そもそも魔力が足りてない。

よって、相対的に魔力が足りてないはずの他の人間には破壊は不可能。

俺……死ぬ……と。

聞きこぼしがないか怖いからティアからメモ帳を取り上げて確認してみることにした。

メモ帳にはおさらいに役立つ情報はおろか、文字すらまばらだった。
そこにあったのは苦しむ魔法使いを杖で殴る剣士のイラスト……
目つきの悪い魔法使いはそばかすと眉毛が印象的だ。

どや顔の剣士は、アホ毛の生えた少女だった。

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「黒の……まりょく……?」

小難しい顔つきで呟いたかと思うと、すかさずペンとメモ帳を取り出して構えてみせる相棒に半分本気で感心と尊敬を覚えた。
勉強熱心……なのか?
今回は俺の今後にも関わることだろうからな、俺もちゃんと聞いておかないとな。
ライラはというと、今度は空中のコーヒー玉を魔法で加熱している、そしてまた…一粒を取り出して口へと運んだ。
衛生面が気になる俺は少々潔癖なのだろうか。
つか、ライラ、今のんだコーヒー玉、ティアのやつじゃねえの?
いや、そしてなんなんだよそのまぶしい笑顔は。

「はっはは、ティアっちは勉強家だね。
これについて学んだところで使い道なんてないだろう?」

「ヒントには!なるんですよね!?」

「不正解ではないな……じゃあ、私の講義を心待ちにしてくれている生徒もいるので、語らせてもらおうか……」

「わっ!私も!ちゃんと聞いてますよ!」

「……それこそモココが聞いてもなににもならないと思うんだけど……」

「いいんです!お願いします!!」

「……そう……」

ライラが、こちらをひとめ見、顔をほころばせた。
さっきから見てると、モココさんだけじゃなくて、ライラもモココさんには特別な感情を持ってるように見えるな…
モココさんにだけはライラも裏の無い優しい顔を見せる。

「……黒の魔力っていうのは…あんたらも見てきただろうからわかると思うけど、あの少女が放つ禍々しいあれだ」

……ふむ……
あれは単なる雰囲気じゃなくて、何らかのエネルギーだというのか?
それがわかっただけでも大前進だ。
どんなものでも、エネルギーである以上は何らかの消去方や枯渇はあり得る。
問題はその方法がわかってるかどうかなんだけど……

「あの力は強大だ、触れるもの皆に害をまき散らし、破壊し、存在を奪う」

「存在を奪う?」

存在を奪うもなにも、俺は今こうしてここにいる。
どういうことだ?

「あれはな、触れたもののマナ、魔力、果てや体力までにも徐々に同期をはじめ、最終的にはその生命そのものを飲み込み、増長するんだ」

「その過程が……呪い……か」

「そうだ」

いまいち胡散臭えな。
モココさんはふむふむと鼻息を荒く頷いてるだけだし、ティアもちょこちょことペン先を動かしているだけで特に変わった反応はない。
この2人、本当に意味を理解しているのだろうか……?

「ユウ君、今君の体はその魔力に飲み込まれまいと、持てる全てをもってそれに抵抗している、マナも、魔力も、体力もつかってね。
結果として君の体は弱体化し、魔法も使えなくなってるってわけさ。
なかなか大したもんだ、そこまで呪いが進行していてもケロっとしているんだからね、普通の人間ならもうとっくに寝込んでいるくらいにまで呪いは強くなっているよ」

「ほう、ということは、さっき話してたチャンスってのは、同期が完了して、その魔力が俺の命をまさに飲み込もうとする頃ってことでいいんすか?」

「さすがに魔法に精通しているだけのことがある、話が早いな」

隣から『んふー…』と鼻息が聞こえてきた。
なんでティアのやつがどや顔してるんだ?

「なるほど、ヒントは…ここまでになりますか?」

「いや、もう少しわかっていることがあるよ……というよりも、私は答えを知っている。
黒の魔力から話したからややこしくなったけど、答えは簡単だよ」

「ほう……」

「答えは『最大まで達した黒の魔力を、それ以上の魔力で叩き割る』だ。
結局黒の魔力は私らの既知の魔力では語れない、それに、黒の魔力自体、術式がどうとか、解呪法がどうとかがよくわからないんだよ。
強いのが正義、魔法だろうと何だろうと結局落ち着く真理はそこにある」

……いや。
うん………。

満面の笑みで述べられた答え……意味がわからないぜ。
魔法っていうのは賢さのある種の頂点であって…なんだ、そんな、野蛮?な?原始的?な?方法で…その、攻略できるなら俺もはじめっから畜生に成り下がったタマジローさんをマジックロッドインパクトしてたわけであって……

「……いや……あの……」

隣でメモ帳が閉じられた音がした。
一際大きなどや鼻息も聞こえてくる……これは、ダメなパターンだと思う……

「そうですか!!なるほど!!
つまり!『正々堂々、ぶっ飛ばせばいい』んですね!?ライラさん!!」

ほら見たことか、ティアのやつが納得しちまった。
魔法に関してティアに納得させたら負けだぜ。

「そういうことだ!ティアっち!
私は賢い生徒が好きさ!」

「わ!私だって正々堂々ぶっ飛ばします!」

「モココは可愛いなぁ」

「うへへぇ……」

……終わった。
俺にはもう『死』しか残されてねえ……なんだよこれ……ふざけんな…
どこまでライラの話が本当かはしらねえけどよ…この流れがおふざけじゃなかったとしたらなんだ?俺はこの呪い以上の魔力のこもった一撃を受けなきゃならねえってのか?
ティアの手加減に手加減を加えた剣で死にかけた俺の体に、数百年ものの魔導師が『強大だ』っつう魔力以上の一撃を浴びせようってのか?
そんなもん、絹ごしの豆腐に向かって魔導破滅弓の雨を降らすのと同じだ、考えるより先に結果が目に浮かぶぜ。

「まぁ、口で言うのは簡単だが、実際に実行したとしたら、九割九分九厘、ユウ君は死ぬ。
可哀想だね」

安心したぜ。
そうだよな、死ぬよな、普通は……それならさ……

「……コツがあるんだよ……」

ふざけんな。

「いや、その、ライラさん?
どうしても俺はその一撃をくらわにゃいけないんですか?
俺だって自分の限界ぐらい知ってるつもりですよ、死ぬぜ」

「だから生存率が無いってんだろ。
簡単に生き延びれると思うなよ」

「そうっすか……」

「これをうまくやってのけるにはな、黒の魔力の特性を利用しなきゃならないんだ。
正攻法じゃ無理だし、この特性を利用するって時点で私にも不可能なんだよ」

「へぇ……そうっすか……」

「魔法の事に関するコツなら!私が!!」

「いいえ!私が!ティアっちには負けられません!」

ティアはともかく、モココさんはやめてくれ。
つか、いちいちティアに対抗せんでいい。
特性だと?ライラに解呪を不可能にさせる特性って……なんだ?

「聞きたそうな顔だな、ユウ君……。
こら、モココ、ティアっちと喧嘩しない!
そうだ、黒の魔力の特性。
あの力はな、人の発する『強い感情』に磁石のごとく引き寄せられる性質があるんだ……
心当たりがあるだろう?」

「…強い感情…」

いわれてはっとした。
そうだ、館の上からあれの声が聞こえてきて、俺たちは不安を煽られて、そこへきてのあれへの手がかりによって俺たちの『不安』や『恐怖』、『緊張感』が爆発したんだよな、そういえば……。
それだけじゃない、『後悔』や『好奇心』その他もろもろの感情もあのときがピークだったと思う。


そんなときだったよな、アレが、まるで俺たちの居場所がわかっていたかのように窓から覗いていたのは……

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素敵で不敵で無敵で鼓笛隊な私は超がつくほどにゆとり教育の成功作です。
つまるところ、社会的には超がつくほど失敗作です!

ほら!叩きなよ!(^p^)

みなさんこんばんは、残業なんてしたくないゆとりの鏡、わた氏です!

先々週と先週辺り?かな?その辺りから残業が始まってしまい、更新がおろそかになっていましたことを深くお詫びもち。
あと先に謝っておきますが、私の出先はこれから2月の頭ぐらいまで仕事が増え続けます、残業手当てで給料が跳ね上がり、体力が高飛び込みな時期にはいるのよねぇ……目が回ります。
てことで、これからまたさらに更新が苦しくなりますよ。

そもそも、このブログをはじめたのが今年の一月なかばなのだって、仕事が落ち着きはじめた頃にはじめたからです!

てことで

うん

さ ぼ る わ 。


許してください。


これからそんな時期に入るってのに、出先は今日もいろいろばたばた。
朝の内から残業指名されるような気がして胃が痛んできた私は思いました。


『月曜日から残業なんてやってられるかい(´・_・`)』

と。

バリバリ仕事してきました。

ちゃっかり自分の分だけゴシゴシ仕事してきました。

うっかりスタスタ帰って来ちゃいました(^p^)

うん、ごめんなさい、いつも一緒に残ってる先輩たち……
私は2人の先輩たちと縦の関係で仕事を共有しているのですが……うん、さっさと自分の分だけやって帰らせてもらっちゃいました。

『うおおお!私たちにかまわずいけええええ!!!』

『お疲れさまでーす♪(´ε` )(いえいえ!私だけが先に帰るなんて!だめです!私も残ります!!)』

って感じで先輩たちを生け贄にして帰って来ちゃった☆
なんか、口に出た言葉と頭に浮かんだ言葉逆の方がよかったかもしれない。

先輩たちの死は無駄にしませんってことで、帰ってきてすぐにいろんな事を済ませてますよ。

だいたい、残業をしてると偉いとか、定時で帰ってきたらあかんとか……前提がおかしいねんな。
あてくしは無努力無気力無向上を常に意識しているざますですので、自身を生け贄に捧げる気など毛頭ございませぬ。

なんだ?ざますって。


てことで!

早く帰ってこれたんだし!






…………なにすりゃいいの?(´・_・`)




そんな気持ちを記事にしてみました。
反省しかしてません。

嘘です(^p^)


さーて、これからなにしてやりましょうかね!
やっちまいます?やっちまいますか!
寝落ちしなければ、また今日もノアのはこぶね、余裕があれば落描きあたりでも上げたいです。


では、またあとでね(´▽`)ノ


へい、こんばんは。

お絵かきをしてたはいいが問題が多すぎるぜ。

下手問題。

雑問題。

身長差詐欺問題。

画風安定しない問題。

メイガスエッジめんどくさい問題。

さんごの杖のデザイン安定しない問題。

さんごの杖が地味すぎ問題。

モブすぎ問題。

バランス崩壊問題。

写真撮るのも下手問題。

見やすく加工するのも下手問題。

すでに深夜なのになにやってるんだろう自分問題。

調子に乗ってヒートテック出したら暑すぎ問題。

相変わらずタマが描けない問題。

まぁ、いいです、とりあえず絵は完成です。
雑です、ペン入れる元気無かった問題。




そんなことよりですじゃ!



いや!別になにも語ることがなかったのですじゃ!

語ることが無かった問題。


もう……寝よう。

あーあ、明日の朝になったら枕元に1000兆円置いてないかな………


















































はい!そんな事が現実に起きたら私の眠るスペースがありません!
部屋を埋め尽くすほどのお金を置いていく嫌がらせ、やめてください!(^p^)


あと、私の部屋の入り口にパチンコ屋のチラシとか捨てるのやめてください!
ちゃんとポストからとったなら、部屋に持ち帰って自分で処分してください、ダメ、ポイ捨て、絶対!(^p^)


あと、未だに時々私の帰りを自転車置き場で待つあの猫ちゃん、可愛いから許す!!(^p^)